建築いろは【19】

換気

人間は、1分当たり20回位呼吸をして、1日に15,000~20,000リットル位の空気を吸っています。
ですから、食べ物同様に空気の心配も必要じゃないですか。

1日の多くの時間を室内で過ごす現代人には、室内空気が清浄かどうか非常に重要なことです。

昔の家は隙間だらけで家のあちこちから自然に外気が入り込み換気されていましたが、現代の住宅は冷暖房効率を高めるために気密性や断熱性を上げた結果、シックハウス症候群が現れました。

化学物質による室内空気汚染で様々な体調不良が生じる状態です。

建築基準法では3つの対策をとっています。

電球 指

1.内装仕上げ
2.天井裏の施工
3.換気設備

室内汚染物質は化学物質に限らず多様な微生物からも起きていますので、これら全てを0(ゼロ)にすることは不可能です。
ゼロにするという概念よりも、できる限り放散を少なくして換気を行うことが必要です。

「2時間に1回、部屋の空気を全て入れ替える」設備が24時間換気システムです。

3種類あります。

・第1種・・・給気・排気ともにファン(機械式)
・第2種・・・給気はファン、排気は自然口
・第3種・・・給気は自然口、排気はファン

この中で、住宅で使ってはいけないのは「第2種」です。
内部結露を起こします。

窓 結露

ショートサーキットもNGです。

ショートサーキットとは、狭い範囲で空気が循環することです。
新鮮な外気が室内に均等に分配されず汚染物質の濃度を高くしてしまいます。

気密性の低い住宅はショートサーキットを起こしやすいので、気密性を高めることが良好な換気とリンクするんですよ。

「断熱」「気密」「換気」この3つは切り離せない大事な要素です。

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