ZEH(ゼロエネルギーハウス)への道のりが遠くなったような気がします。
2020年省エネ義務化が先送りされたからです。
その理由は?
・省エネ基準に対応できない業者が混乱するから
・審査する行政機関の作業が煩雑になるから
・基準が施主に理解されていないから
どれもこれも呆れ果てた理由です。
さらに、義務化を見送ったかわりに「省エネ基準に適合しているかいないかを説明」することを義務化したのです。
これでは、20年前の基準で建てても許可します、と言っているようなもの。
ということは、「国の基準を満たした家だから安心で間違いない」と考えることはできないので、自ら考えて選ぶということが重要になってきます。
とても残念なことです。自分で考えて選ぶなんて、かなり難しいことですから。
省エネ基準とは、単にエネルギー効率だけの問題ではなく、住む人の健康を守るという点でも重要なのです。
例えば、浴室内での死亡事故は交通死亡事故件数を上回り、年々その件数は増加しています。
いわゆるヒートショックです。家の中の寒暖の差によっておこりえる事故です。
この後退にって喜んでいるのは誰なんでしょう?
何十年も前のでたらめな断熱施工で家を建てられることに恩恵を受けるのは誰?
起業した時の気持ちを思い出しました。
『住宅業界への怒り』がスタートでした。
怒りをぶつける先は業界じゃなく、国だったんですかね。
それでもTKはぶれずに邁進します。
先送りされようが、廃案にされようが
これからも、住む人の安全、安心、快適を実現する家造りを続けていきます。