TKの住宅は創業時からどのような変遷を遂げてきたのか【Vol.4】
グラスウールの施工の難しさを痛感しました。
全ての施工箇所で私が満足できるハイレベルな施工精度を現場作業で出すことに限界を感じ始めました。
何かいい方法はないものか?
断熱材の種類を変えることも検討しました。
板状のものなら施工は簡単なのでは?
吹付工法なら均一にできるのでは?
そんな悶々と過ごしていた時、FAXが届きました。
新商品の説明会のDMでした。
旭硝子が耐震パネルを開発、販売をスタートする、という内容でした。
早速、説明会の参加申し込みをして、会場へ足を運びました。
そこで目にしたモノは、正に私が望んでいた商品でした。
当時、国内最高レベルの「壁倍率4.1」の耐震パネルに、高性能グラスウール100㎜を充填し断熱性能も次世代省エネ基準以上のハイレベルなものでした。
工場製作なので全てに均一な施工精度が実現するし、1棟1棟オーダーメイド対応とのこと。
「これだ! 俺がほしかったモノは!」
その場で取引の約束を交わしました。
壁倍率4.1は、それまでのダイライトを大きく上回る耐震性だし、グラスウールも工場で充填するので隙間なくキレイな仕上がりが実現できます。
あ、思い出しました。
契約済で着工を間近に控えていたお客様に、
「新しい耐震・断熱パネルを採用させてもらえませんか。
今の仕様より高性能は間違いありませんので。もちろん追加費用はいただきません。」
そう言って、採用したのが1棟目の住宅でした。
初代『TKパネル』と命名しました。