建築いろは【63】

見積書

先日よりお話しさせていただいている正しい「見積書の見方」。

TKプランニングの見積書は、全ての工事費を分解して、お客様に提示しています。

柱、1本の価格まで、隠すことなく見積書に記載してます。

ハウスメーカーと商談して見積書の提示を受け、その見積書を持参して来られる方もいらっしゃいますが、ハウスメーカーの見積書ってホント難解なものばかりです。

一級建築士の私が見ても「?????」な見積書です。

これって本当に「家が完成して入居するまでにかかる全ての費用」なのかな?

契約した後から別の費用も出てくるんじゃないかな?

心配が消えない見積書といえます。

残念ですが、ハウスメーカーは絶対に価格を分解してくれません。

「建物本体価格」は、一式いくらなんです。

ですから、何社から相見積もりを取っても正しい比較なんて無理なんですよ。

悲しい話しをしましたが、世の中の非常識が住宅業界の常識として続いてきています。

見積書

私は相見積もりを否定しません。

1社だけで決めるのはリスクがありますから、最初は数社から始める方が賢明です。

ただ、現状の住宅業界では、正しく比べられない構造になっているのが現実ですから、相見積もりで望む方向へ導いてくれる可能性はかなり低いでしょうね。

だからこそ、私はこれからも注文住宅の見積書が正しい方向へ向かっていくよう声を出し続けていきます。

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