前回、「ZEH-M(ゼッチマンション)」についてお話ししましたが、その続きとして、今回はさらに詳しくご紹介いたします。
2030年には省エネ基準が引きあがり、ZEH基準が義務化される方向ですすんでいることはニュースや業界でも広く報道されています。
この流れに伴い…今後の新築マンションにおいても「ZEH-M」がスタンダードになる可能性が高いと予測されています。
前回「ZEH-M」は4つに分類されるとご紹介しましたが、その中でも住棟、住戸いずれも強化された断熱性の強化外皮基準を採用し、省エネ率は20%以上を達しています。
住民の光熱費削減も期待できるので、環境面だけでなく経済面でも大きなメリットがあるといえますね。
それぞれの普及率は、「ZEH-M Oriented(ゼッチマンション・オリエンテッド)」が最も高く棟数で50%、戸数で70%と多くの比率を占めている結果に。
その理由には、マンションは屋上などのスペースに太陽光パネルを設置することが容易でなく限界があることが大きく関係しています。
また、住戸数が多くなると各住戸で必要な電力をまかなうことがむずかしくなるのもひとつの原因です。
とはいえ…将来的には技術革新により施工性に優れた太陽光パネルが登場することも考えられます。
太陽光発電にとどまらず、スマートエネルギーシステムの導入など、建物全体でエネルギーの最適化を図ることも、これからの住宅市場において重要なポイントとなるでしょう!
技術の革新によってZEH化がすすんでいくことが、今後さらに注目されそうですね。