近年、住まいの省エネ化がすすんでおり、未来の省エネ集合住宅として「ZEH-M(ゼッチマンション)」が注目を集めています。
「ZEH-M」とは、エネルギー消費をおさえ、高効率な機器や設備を効果的に活用することでエネルギーの使用量を最大限におさえる住宅です。
太陽光発電などでエネルギーをつくり、消費するエネルギーと生産するエネルギーの量を収支ゼロ以下を目指しています。
以前は戸建て住宅に関連付けられるイメージが強くありましたが、最近では集合住宅にも取り入れられ、省エネ基準よりも20%以上の削減を達成するZEHマンションが増えてきています。
「ZEH-M」は次の4つのカテゴリに分類されます。
■ZEH-M(ゼッチマンション)
完全なゼロエネルギー住宅を実現するタイプ。
エネルギーの自給自足を目指し、消費と生成が完全にバランスの取れた集合住宅です。
■Nearly ZEH-M(ニアリー・ゼッチマンション)
ゼッチマンションに非常に近く、少しだけエネルギーの消費が上回るタイプ。
エネルギー効率が高く、ゼッチの基準にほぼ達しています。
■ZEH-M Ready(ゼッチマンション・レディ)
既存の住宅にゼッチ基準を導入する準備が整っている状態。
将来的にゼッチ基準に達するための基盤が整えられた集合住宅です。
■ZEH-M Oriented(ゼッチマンション・オリエンテッド)
ゼッチ基準に向けて積極的に改善や調整を行う住宅タイプ。
ゼッチの理念に基づいて設計され、エネルギー消費の削減を目指している集合住宅です。
それぞれの特徴や評価については次回お話しさせていただきます。