正しい「見積書の見方」第3段。
「家が完成して入居するまでにかかる全ての費用」。
この総額を同じ書式で出してもらえれば、相見積もりの比較が容易になります。
使用する材料や設備機器が異なっても比較はできます。
実をいうと、業界側もわかってはいるんです。
こうすれば素人の方でも比べることはできるってことを。
でも、本音のところでは比べられたくないわけです。
「本体」+「オプション」+「付帯」+「その他付帯」
こうした見積書にする最大の理由は「少しでも安く見せたい」です。
例えば、30坪の家の見積書ですが、
「建物本体価格」は、一式で1,200万円
「オプション価格」が、300万円
「付帯工事価格」が、400万円
「その他付帯工事価格」が、100万円
とすると、
合計金額は、2,000万円になります。
でも、最初に見せる価格は「本体価格」だけです。
『30坪の家が1,200万円で建てられますよ、安いでしょ。』って。
後出しジャンケンはやめてください。と私は思ってます、何十年も前から。
見積書が販促ツール化しちゃってるんですね。
2,000万円の見積金額に最後に登場するのが「キャンペーン割引」です。
「今月中に契約してもらえれば、200万円値引きします!」
翌月になると「決算セール」ですか。
最後に200万円値引きするんだったら最初から200万円引いとけ!です。
ハウスメーカーの見積書は販促ツールなので、金額を分解することは極力避けます。
「一式」で表すことが多いです。
本来、見積書というのはひとつひとつの金額の積み重ねですから、「一式」を分解して提示するのが正解です。
分解された見積書でしたら相見積もりの比較で高い安いが正しく判断できます。
では、TKプランニングの見積書は?
次回、正しい「見積書の見方」の最終回でお話しいたします。