「高気密高断熱住宅」がTKの標準仕様なんですが、
素朴な疑問として、「高気密」って何が基準なの?というかたが多いと聞きました。
そこで、気密性についてお話ししましょう。
具体的な数値として、1999年制定の「次世代省エネ基準」で初めて気密性能の基準「C値5以下」が導入されました。
(でも、C値5以下って相当レベルの低い数値です)
しかし、2012年施行の現行基準「改正省エネ基準」では気密性能数値「C値」は削除されたんです。
なぜ、C値は削除されたのでしょうか。
私には全く理解できませんが、国の説明では
「一定程度の気密性が確保される状況にあること、また住宅性能表示制度における特別評価方法認定の蓄積により、多様な方法による気密性の確保が可能であることが明らかになってきたことなどから気密住宅に関わる定量的基準(相当隙間面積の基準)は除外されました。」
と、言ってる意味がよくわかりません。
「一定程度の気密性」って何よ?
これって、どこか高い所から強烈な圧力がかかっての苦し紛れの答弁に聞こえなくもない。
いろいろとウワサはありまして、その中のひとつに気密性能が削除されたのは「大手ハウスメーカー」の力では・・・?という説です。
たしかに大手ハウスメーカーは気密を苦手としています。
断熱など机上計算の性能は得意なんですが、現場で測定する気密性は不得意、というか無理。
C値0.7以下、最低限この数値をクリアしないと「高気密住宅」とはいえません。
大手ハウスメーカーじゃ無理でしょうね。
だから、24時間換気システムも強制的に給気と排気を行う第1種方式を採用してるんです。
熱交換型とかいって、ごまかしてます。
そもそも、C値5.0という数値は高気密とは言えません。
TKではC値0.5以下を基本としています。
では、どうして「気密性能」が大事なのか。
次回は、その点をお話しします。