「型枠(かたわく)工事」とは、立上り部のコンクリートを流し込み成形するための工事です。
昔は合板の枠材を使っていましたが、今は「鋼板製」の枠材が主流となってます。
型枠が組みあがったら、次に「アンカーセット」です。
基礎と土台を緊結するアンカーボルトを設計図の位置にセットします。
アンカーボルトは2種類使います。
M12(径12㎜)とM16(径16㎜)の2つです。
耐力壁両側の柱には地震時に水平力がかかるので、柱には下に押しつける力と引き抜く力がかかります。
引き抜こうとする大きな力が発生すると柱が土台から離れるという状態になります。
こうした引き抜き耐力に対応した「高耐力60kN(キロ・ニュートン)」のアンカーボルトを使います。
ちなみに、
1kN=約0.1t(トン)ですから、
60kNということは「6t」の耐力があるってことです。
これで、頑丈な基礎と土台や柱の構造体をがっちり繋ぎ合わせてるのですね。